2019/04/10 10:04
2018年12月。沖縄、久米島。
那覇から船で3時間、飛行機で30分。12月でも心地よい南国の風が吹く。
久米島紬の工房、ゆいまーる館で見学と織と染め体験をしました。
まずはスカーフを染めるための色選び。染料は全て久米島にある草木で、天然の草木染で、私は黄色になるヤマモモ&ナカハラクロキを選択。
絞りのパターンとゴムの留め方を教わり、白抜きしたい箇所を輪ゴムで留めていく。横縞にするため、ソーセージみたいに輪ゴムを留める。
次は染。煮立った染料に、スカーフをポチャン。そして20分煮出し。綺麗な色に染まってきた!
染料がしみてきたら、水洗い。そして干す!
ゴムを外すと、縛った箇所が、白く色抜きされて模様担っている。
空にたなびく鮮やかな優しい色合い。その土地の自然から作られた色というのは、本当に美しい。
今回の染色は体験なので出来合いのスカーフを染めていますが、本来の久米島紬は紡いだ糸を「絣模様」の図面通りに縛ってから、染色しています。
久米縞紬を代表する黒の紬は、染の作業なんと、100回!行い独自の味わい深い黒の色を出しています。「絣模様」を図面通りに絞るだけでも気が遠くなる作業で、さらに染めを100回。那覇の反物屋で久米島紬が60万ぐらいだったのが納得です。
2018.12.12